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何度も記してきたが、映画が大好きである。
どの国の誰が撮ろうと演じようと全く拘らない。そこに人間の生様が抉出され、耽美で奥行ある映像が在れば足りる。
幼少期を過ごした街の色や路傍が原風景として拙画の下地になっていることは確かなこと。しかしその上に立上がるモノには、往々にして思春期から今に至るまでに接してきた文学・音楽そして映画の影響が多大に及んでいるのかもしれない。


「 Quartet 」
「 The Moderns 」


この二作は私のファインダーに強い作用を与え続けている。
いずれも興行的には恵まれなかったが、ジェームズ・アイヴォリー、アラン・ルドルフ共に映像への徹底した拘りが秀逸極まりない。
重ねて音楽も絶妙である。物語中で台詞やクレジットに代わる標や捕捉として観者の聴覚を可視化して止まぬ。
そして両作品それぞれに、本当に美しいと感じる女優が強烈な存在感をみせている。観終わってなお、弱く頼りないくせに、ふと過るラスト・ノート、に似た残香を記憶の奥に留めてしまう。
それぞれの女優が演じる二人の女性への憧憬が衰えぬまま、四半世紀余り。
もし今夜観返してみても、一向に冷めぬ気持がめぐるのだと想う。


映画は素晴らしい。
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by jiseir | 2013-09-01 14:56
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